ラリーコンピュータ|【らりー・こんぴゅーた/Rally Computer】

ラリーカーに搭載されたコ・ドライバー用の計算機器のこと。通称:ラリコン。

ロードブック(主催者が配布する道路状況を書いたノート)で示された次のカーブまでの距離表示と、実際の時間を補正するため、時間・距離などをインプットすると、次の目的地までの平均スピード、時間経過などが俊二に表示される。

レッキではコーナー間の直線の長さを正確に把握するため、ドライバー側にも装着するケースがある。
燃料の残量やSSでの最高速度なども表示することができるものもある。

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▲新井敏弘選手のインプレッサに搭載されたラリコン

2014年8月23日

シュノーケル|【しゅのーける/Snorkel】

サファリラリーをはじめとするアフリカのイベント独特の装備。

雨季になると川渡りの水深が車のボンネットの高さをゆうに越えてしまい、エンジンの吸入ダクトから水が入ってしまう恐れがある。
それを防ぐため、屋根の高さまでダクト開口部を伸ばす装備で90年代以降多くのメーカーが装着するようになった。
吸入効率が大きく落ちるため、乾季にはダクト部分を取り外すこともある。

元々は、大戦中にドイツが開発した「Schnorchel」が語源。
潜水艦用の通風・排気装置で、これにより潜航中でもディーゼルエンジンの作動が可能になったという歴史がある。

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▲トヨタ・メガウェブ展示より 黒いホース状のものがシュノーケル。

2014年8月23日

ウイングランプ|【ういんぐ・らんぷ/Wing lamp】

サファリラリーなどアフリカでのイベント独特の装備。

周辺を完全に封鎖する事の出来ないサファリラリーでは、いつ何時人や車(特にトラック)が入ってくるか分からない。
そこで危険防止のため、ラリーカーの接近をいち早く知らせるために装着されるのがこのランプ。

元々はウイング(フェンダー)上に装着するのが常で大きさも直径10センチ以上が当たり前であったが、近年輝度の高いランプが登場したおかげもあってサイドミラーと一体化したものが多い。

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▲トヨタ・メガウェブの展示より。90年代前半までみられた、フェンダーに取り付けるタイプ。

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▲日産ギャラリー名古屋の展示より。77年サファリ出場のバイオレットにもAピラー手前左右両側に装着されている。

2014年8月23日

ブッシュバー;アニマルガード|【ぶっしゅ・ばー/Bush Bar】

WRCではサファリラリーやアイボリーコーストラリーなど主にアフリカのイベント独特の装備。

ラジエーターグリルの前に装備し、草むらの中を走行するときに草や木の茎がラジエーターを破らないようガードするためのもの。
小動物との接触、衝突にも有効なため、アニマルバー・アニマルガードとも呼ばれる。

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▲トヨタ・メガウェブ展示より(セリカGT4・サファリラリー仕様)

2014年8月23日

ライトポッド|【らいと・ぽっど;(らんぷ―)/lightpod】

夜間走行に必要な補助灯をカーボンなどのケースに収納したもの。
ボンネット上に装着されるものをライトポッドと呼び、バンパーに装着するものをバンパーポッドやコーナーポッドと区別して呼ぶ場合もある。

昔のラリーカーでは補助灯は車両前面に装着したままということが多かったが、ドライバーの視界・冷却性能向上・軽量化などの側面から、脱着の簡単なライトポッドが考案された。
現在では空力性能が追及され、さらなる進化を遂げている。

安全上の理由で夜間のステージ自体がなくなり装着率は著しく減ったが、近年はイベントの自主性・独自性を高めようという動きから国際格式イベントでも夜間ステージを復活させるイベントが増え、ワークスカーに装着する姿も再び見られるようになった。

2014年8月23日

ペースノート|【ぺーす・のーと/Pace Notes】

SSを全開走行するために、その道路状況を記したノートのこと。

主催者は参加者にロードブック(地図)を配布するが、これだけでは全開走行のための情報が足りないので、参加者はレッキ(偵察走行)を行い、コースを細かくチェックする。

コーナーの曲率、長さ、使用ギヤの段数からコース上の障害物やジャンプ地点まで・・・ありとあらゆる情報を記入したペースノートを作成し、スタートと同時にコ・ドライバーが読み上げる。
ドライバーはその情報を得ることで、先の見えないブラインドコーナーでも全開で攻めることが可能となる。

2014年8月23日

レッキ|【れっき/reconnaissance】

ラリー中ドライバーが頼りとする、「ペースノート」をつくるために、コースの路面、カーブの曲がり具合などについて事前に偵察走行すること。
正確には「reconnaissance」といい、元々は軍事用語における「偵察」。

以前は制限がありませんでしたが、より公正・公平な競技にするため今では2回までと定められている。

あくまで事前偵察が目的なので、競技車両は使用しない。
チームによってはマニアックな車が用意されていることもあり、隠れた注目ポイントでもある。
ラリー観戦時にはサービスパークで目にすることもできる。

2014年8月23日

サービスパーク|【さーびす・ぱーく/Service Park】

ラリーカーの整備や各部のチェック、および修理を行う場所のこと。

以前はSSやパルクフェルメ以外の好きな場所でサービスを行うことができたが、現在のレギュレーションでは外部からのアシストを伴うサービスについてはサービスパーク内に限定されている。

ここでの「外部からのアシスト」とはラリーカーに乗車するドライバーとコ・ドライバー以外による作業(メカニックなど)や、ラリーカーに搭載していないパーツやオイル類の補給などを意味しており、サービスパークのINとOUT間に許される時間は各デイ最初のサービスパークが10分、最後が45分。それ以外は20分が標準とされている。

サービスパーク間は交通安全を守るための速度制限があるので、サービスに許される時間はそれより少なくなることが多い。

現代のラリーイベントにおいては観客サービスの一環としても捉えられており、間近で一流チームの整備の様子を見ることができるのが何よりの醍醐味。
いわゆる「サービステント」とよばれるものが主であったが、2014年からふたたびWRCに参戦するヒュンダイ・チームはドライバーや整備士のホスピタリティセンター機能も持ち合わせた大型のプレハブ施設を毎回各国のイベントにも持ち込むことで一躍話題となった。一般の観客が見学するのも自由である。

サービステント
▲2010年ラリージャパン フォードのサテライトチームのテント群

2014年8月23日

パルクフェルメ|【ぱるくふぇるめ/Parc fermé[仏]】

車両保管場所のこと。
WRCをはじめとするラリー競技においては、

【 スタート前 / 各デイ終了後翌日のスタートまで / ゴール後 】

などの期間は定められた場所にラリーカーを集め、主催者が車両を保管する仕組みをとっている。この間、ラリーカーへの修理はもとより、パルクフェルメへの立ち入りが一切禁止となる。
パルクフェルメにラリーカーを駐車した後はすみやかに立ち去らなければならず、またパルクフェルメからスタートする場合も、スタート10分前にはパルクフェルメに入り、エンジンを始動することとなっている。

ただし、例外としてフロントウィンドウの交換作業など緊急を要するものについてはパルクフェルメ内での作業も許される場合がある。

2014年8月23日

ロードセクション(リエゾン)|【ろーど・せくしょん;りえぞん/Road Section】

ラリー中の移動区間のこと。(リエゾン[仏]とも呼ぶ)。

ラリーのスタートからSSのスタートまで、SSのゴールから次のSSのスタートまで、SSのゴールからサービスパークまでなど、ラリーカーがタイムアタックをせずに走行する区間。つまり競技中ではない区間のこと。

ラリーカーも一般のクルマに混じって走行するため、公道の交通ルールを守らなければいけない。
警察もスピード違反を取り締まる対象とみなすことから、違反で罰金を科される選手も稀にみられる。

ちなみに2008年のラリージャパンにスズキ・ワークスから出場したトニ・ガルデマイスターは
所持している免許証が日本で国際免許証として認められないモナコ発行のものだったため日本の交通法規上初心運転期間とみなされ、初心者マークをつけて競技に臨んでいる。

2014年8月23日