APRC | 【えーぴーあーるしー/Asia-Pacific Rally Championship】

FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権のこと。通称:アジパシ。

FIA(国際自動車連盟)は
【WRC(世界選手権) > 地域選手権 > 各国選手権】というピラミッド構造で格式を定めている。

地域選手権はWRCに続く格式を持ち、WRCへのステップアップを目指すドライバーたちを対象としたものであり、
アジパシと同格の選手権としてヨーロッパ(ERC)、アフリカ大陸(ACRC)、中東(MERC)の3つの地域選手権が存在している。

2014年8月23日

FIA | 【ふぃあ/えふあいえー/Federation Internationale de Automobile】

前身は1904年に設立された国際自動車公認クラブ協会(Association Internationale des Automobile Clubs Reconnus : AIACR)。
1947年に改組され国際自動車連盟となる。本部はスイス・ジュネーブ。

世界各国の自動車連盟(ASN)が加盟し、モータースポーツにおいてはWRC、F1などの世界選手権、さらに地域選手権などを統括する存在。

2009年から9代目会長を務めるのはかつてプジョーを率いたフランス人、ジャン・トッド。

2014年8月23日

SS|【えすえす/Special Stage】

ラリーカーがタイムアタックを行なう閉鎖されたコースのことで、公道、サーキット、特設コースなど、使われる場所は様々。
いずれもラリーカーだけが走行を許され、一般の交通とは遮断されたコースである。

現在のWRCでは20か所前後のSSが設けられ、SSトータル距離は約400km前後。ひとつのSSの距離は短いもので2km、長いもので25km程度。
ただし、救急車を多数配置するなど、安全面などの措置が取られた場合は特例として50km以上の長いSSが行なわれることもある。

現在のWRCではで全てのイベントがこのSS方式を採用しているが、かつてのサファリラリーなどでは砂漠地帯を走行するためコース閉鎖が難しかったことから、コースを閉鎖しないCS(コンペティティブセクション)方式を採用していた。

2014年8月23日

WRC | 【だぶるあーるしー/World Rally Championship】

FIA世界ラリー選手権の略称。

1973年に各国でバラバラに開かれていたラリー競技をまとめる形でスタートした。

かつてFIA(国際自動車連盟)が認める世界選手権はWRCとF1の2つだけであったが、2014年現在はWTCC(世界ツーリング選手権)やWEC(世界耐久選手権)、世界ラリークロス選手権とともに最も格式高い自動車競技として認められている。

WRCは自動車ラリー競技の頂点として位置付けられており、生産メーカーを対象としたマニュファクチュアラーズ・タイトルが掛けられる。

2013年シーズンからはメーカータイトルが掛けられるWRCに対し、プライベーター中心の下位カテゴリとして、

・S2000車両やグループN車両が中心のWRC-2
・グループR(2WD)車両が中心のWRC-3
・S1600車両が中心のJWRC

の3つのサポート選手権が併催されている。

2014年8月23日

WRカー | 【わーるどらりー・かー/WR Car】

97年からWRCに導入されたカテゴリーで、現在のWRCの中心的な存在。ワールドラリーカー。

連続する12ヶ月間で2万5000台以上生産された2WDの車両をベースとし、エンジンの載せ変えとターボ装着、駆動方式の4WD化など大幅な改造が認められる。

90年代全盛を誇った日本車に対して大きく戦闘力を失った、欧州メーカー救済策とも言われている。(販売戦略上、市販車の段階で4WDやターボを搭載できないメーカーが多かった)。
当初は既存のグループAカーに応急的ともいえる措置を取って対応するチームが多かったが、次第にWRカー専用開発のマシンが登場するなど、強靭な戦闘力を持ったマシンが数多く誕生。

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▲トヨタ・メガウェブ展示より。初期のWRカー、トヨタ・カローラWRC

レギュレーションそのものによってマシン性能の平均化が図られたことから、大小さまざまな世界各国の自動車メーカーが参戦することとなったが、結果的にかつてのグループBカーほどではないにしろ、「ラリースペシャル化」を助長することになってしまい、マシン製作費の高騰が問題となってきた。

それに追い打ちをかけたのは2008年・アメリカで起こったリーマンショックの影響を大きく受けたスバル/スズキという日本メーカーの撤退。この前後、プジョーやフォードなどもプライベーターに対するサプライ参戦体制に切り替えるなど大幅に参戦メーカーが減少したことから、2012年に入り2Lターボ車から1.6Lターボを軸とする新WRカー規定に移行した。

これによりコストが抑えられたことで、2014年現在はフォルクスワーゲンやシトロエンなどを中心に2003年シーズン途中で突如撤退したヒュンダイが再び参戦するなど盛り返しを見せている。

なお、規定上はWRカーもグループAに含まれる。

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▲東京モーターショー2013より 新世代WRカー・VWポロWRC

2014年8月23日

ウイングランプ|【ういんぐ・らんぷ/Wing lamp】

サファリラリーなどアフリカでのイベント独特の装備。

周辺を完全に封鎖する事の出来ないサファリラリーでは、いつ何時人や車(特にトラック)が入ってくるか分からない。
そこで危険防止のため、ラリーカーの接近をいち早く知らせるために装着されるのがこのランプ。

元々はウイング(フェンダー)上に装着するのが常で大きさも直径10センチ以上が当たり前であったが、近年輝度の高いランプが登場したおかげもあってサイドミラーと一体化したものが多い。

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▲トヨタ・メガウェブの展示より。90年代前半までみられた、フェンダーに取り付けるタイプ。

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▲日産ギャラリー名古屋の展示より。77年サファリ出場のバイオレットにもAピラー手前左右両側に装着されている。

2014年8月23日

キットカー | 【きっと・かー/Kit Car】

フェンダーやバンパーなどを含む「改造キット」を用いて、ボルトオンでレース仕様に仕立てられるマシンを指す。

ラリーにおいては90年代に活躍した「F2キットカー」のことを指すことが多いが、近年のマシン開発コスト高を受けて主流になりつつあるS2000車両などもこれに含まれる。

「F2キットカー」は2000ccまでの自然吸気(ノンターボ)エンジンを持つ2WD車をベースに大幅な改造を加えた車両で、当時F2選手権が懸けられていた。
軽量な車体のためにターマック(舗装路)のラリーでは、4WDターボのGr.Aマシンをしのぐスピードを見せるほどだったが、2000年以降レギュレーションの改訂によって車両の最低重量が増加、戦闘力を失った。

2014年8月23日

グラベル|【ぐらべる/Gravel】

荒れた路面状態をあらわす。グラベル=砂や泥などの悪路(サファリ(ケニア)ラリー、アクロポリス(ギリシャ)ラリーなど)
ポルトガルなどのようにマッド(泥)な路面に加えて舗装路も走行するイベントの場合はグラベルとターマック(舗装路)の「ミックスサーフェイス」などともいう。

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▲グラベルも乾いた路面と濡れたマッドな路面とさまざま…

2014年8月23日

グループA | 【ぐるーぷ・えー/Group A】

1987年からWRCの主役になっているカテゴリ。

連続した12ヶ月間に2500台以上生産された車両をベースとし、定められた範囲の改造が許される。
数々のモンスターマシンを生み出し、ついには死亡事故まで起こしてしまったグループB規定への反省も踏まえて主流となったカテゴリである。

よって、エンジンや足回りなど構造上の基本的な部分については改造やターボなどの追加装着が一切認められていない。
そのため、市場において4WDやターボなど市販状態でハイパワーな車種が受け入れられる日本メーカーが圧倒的に有利であった。

トヨタや三菱、スバルが隆盛を誇ったのがこの時代で、三菱に至っては一部WRカー規定を導入する特例措置を認めさせながらも、基本的には最後の最後までこのグループAというカテゴリにこだわって参戦を続けていた。

2014年8月23日

グループN | 【ぐるーぷ・えぬ/Group N】

グループA同様に連続した12ヶ月間で2500台以上生産された市販車をベースとする。
(2004年からは生産台数が1000台以上であれば、グループNにのみ有効なホモロゲーションは取得可能)

改造についてはグループA以上に大幅な制限を受ける。認められるのは基本的に安全装備の装着とサスペンションの改造程度。
市販車にごくごく近い存在のため、「ショウルームクラス」と呼ばれることもある。

2014年現在、世界選手権にエントリーしている2大車種と言えばインプレッサとランサーエボリューション。
この2車種はN4規定に該当し、ワークス参戦撤退後もスバルと三菱はパーツ供給を続けている。

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▲2011年新城ラリーより 新井敏弘選手のグループN仕様インプレッサ。多少手は加えられているものの、実に市販車然としたコックピット。

グループN車はプロダクションカー(PC)とも呼ばれ、2013年までは併催の下位選手権として「PWRC」を争っていた。
(2001年までのグループNカップ)。

2013年以降はWRCにおけるサポート選手権(併催の下位カテゴリ)である「WRC-2」に統合されたが、N4規定においては「プロダクションカーカップ」が懸けられる。

なお、全日本ラリー選手権では2000年代後半からこのグループNに準じた規定をとっており、「JN-(数字)」というカテゴリ分けでイベントが運営されている。

2014年8月23日